2021年8月に牡鹿半島を自転車で一周してきました。牡鹿半島は東北の宮城県石巻市にある半島です。
石巻市中心街からスタートして女川を通り、金華山やコバルトラインが綺麗な牡鹿半島を一周して帰ってくるコースです。
本州中部に住んでいいる私にとってはとてもとても遠隔地。しかし、訪れて本当に良かったと思える度でした。よってその度の思い出を書きたいと思います。
この記事を読むと次のことがわかります。
- 牡鹿半島はどんなところかわかる
- 牡鹿半島一周の概要
- 牡鹿半島のおすすめスポット
- 是非とも食べておきたいもの
- 景色の良いポイント
- 牡鹿半島を走る時気をつけるポイント
などです。それでは行ってみましょう。
動画3分で解説で牡鹿半島一周を大雑把に掴む
まずは手始めに牡鹿半島一周を3分の動画にまとめたリライブではいかがでしょうか。リライブは地図に沿った走行結果を写真や動画を地図にプロットして紹介できるサービスです。牡鹿半島一周を約50枚の写真で解説してます。
時間が無い方は是非こちらでご確認を!
コバルトラインから見える景色がキレイでクジラ漁も美味しいコース
牡鹿半島コース全体図です。いっぱいカメラのマークがプロットされてますが、これらの位置で写真をとりました。これから写真多めで紹介していくので楽しみにしていてください。
全体は100キロのロングコース。獲得標高は2000メートル弱なのでまぁまぁ乗りごたえのあるコースといえます。特に30キロ~60キロの中盤がコバルトラインと呼ばれるところで景色の良いルートになります。(この日は残念ながら雨で景色はよくありませんでした。)
コバルトラインの終盤にホエールタウン牡鹿というところがあり、ここでは珍しいクジラ料理のお店があって絶品でした。
牡鹿半島の前半(0~30キロ):平坦とちょっと上り区間
前半の30キロは平坦基調のコースです。ウォーミングアップには最高の道のりでした。
駐車場の支払い方法は打ち止め式を選ぼう
牡鹿半島一周のスタート地点は石巻市かわまち交流センターです。石巻市のほぼ中心に位置しています。一人ロングライドイベントサイクルボールの石川市おしいちスタート地点でもあります。
私は車で来たので駐車場の紹介をしたいと思います。自転車で牡鹿半島を一周する人からすると駐車場の確保が大事です。しかもなるべく安く安全に停めたいですよね。
かわまち交流センター周辺にはたくさんの駐車場がありますが注意が必要です。従量課金と上限付き課金の療法があります。写真の例は
- 入庫後12時間以内 ・・・ 400円
- 入庫後24時間以内 ・・・ 500円
となっているので最大500円で停められます。場所はコチラ。かわまち交流センターから1キロほど離れています。かわまち交流センター付近は終日従量制が多いので1日停めると2000円以上かかるかもなので注意です。
市内には各所に石ノ森章太郎のキャラクターがたたずむマンガロード
石巻市内の中心には石ノ森章太郎のキャラクターモニュメントが数多くたたずんでいます。全部で22個あるようで時間があったらキャラクターをすべて見つけてみるのもよいですね。
地図は下にプロットしました。
北上川を横手にみて走る前半ライド
市街を抜けると北上川に出ます。ここからはしばらく北上川を横目にみながらポタリングになります。
ところどころに見られる津波のあと
道を走っていると内陸部にもかかわらず津波の浸水区間の標識がでてきます。津波の威力をまざまざとかんじることができました。
震災から復興した女川町:道の駅おながわと女川港
いのちの石碑で手を合わせる。女川町に設置された21の石碑
東日本大震災では、14.8メートルの大津波が襲いました。実際に駆け上がってくる高さは34.7m。この石碑は震災直後に女川第一中学校(現在の女川中学校)の生徒たちによって建てられたものです。全部で21箇所の町内の浜に建てられているようです。
石碑をみると、「絶対に忘れないでください」「津波直後は絶対にここより下に行かないでください」といった言葉書かれていました。
津波の怖さを実感しました。思わず手を合わせました。
牡鹿半島の中盤(31~60キロ):コバルトラインを登る旅
いのちの石碑のあとはいよいよコバルトラインへ突入です。ここから先はヒルクライムとなります。絶景を楽しみにしてたヒルクライム。しかし天気は無情にも雨でした。それでも途中晴れ間が出てリアス式海岸の景色も観ることができてよ総じて良かったです。
コバルトラインはコバルトブルーの青い海から・・しかし雨模様
コバルトラインは元は牡鹿コバルトラインと呼ばれ自動車道です。正式名称は”宮城県道220号牡鹿半島公園線”といいます。
牡鹿半島の中央部を貫いて走る自動車道で、かつて捕鯨で栄えた半島の先端である牡鹿町鮎川まで結ぶ道路です。
コバルトラインの名称は、「青く美しいコバルトブルーの海」から・・・。
しかし見てください。天気は雨で、しまいには霧がかかって視界がなくなってきました(´;ω;`)
おしか御番所公園(展望台)で美しい「はず」の景色を拝む
到着したのはおしか御番所公園展望台です。もとは仙台藩が唐船の襲来を防ぐために設置した見張所です。
展望棟からは牡鹿半島が見渡せるはずが霧まみれの状態となりました。
あちらに見えるのが展望棟です。あまりの霧に登ることはやめました。
霧が晴れて見えたコバルトブルーの三陸の海景色
希少なクジラ料理が食べられるホエールタウンおしか
牡鹿半島の先端を折り返してしばらく進むと、ホエールタウンおしかというショッピング施設があります。ここではなんと「鯨」(くじら)が食べられるのです。
くじら食べたことありますか?世界的にみてもクジラ漁はあまりされてないのでお目にかかれないです。
しかし、もともとここ鮎川では捕鯨がさかんで今でもくじら料理をたべることができます。
写真はホエールタウンおしかにある黄金寿司で食べた「くじらのユッケ丼」です。これで1200円です。お手頃価格だと思いませんか?
赤い肉はまさに焼き肉のユッケとマグロとの合の子ような味でした。丼の下の方に白い短冊上の肉も鯨の肉なのですがコリコリして癖になる美味しさでした。
是非ともまた食したい料理となりました。
牡鹿半島の後半(61キロ~100キロ):まるで要塞な港
後半の40キロはアップダウンのある丘と海岸を交互に通るコースとなり、後半は津波が直接襲った市街地を通ります。
まるで要塞かのような、とても大きな防潮堤
津波が直接襲来した湾には、巨大な防潮堤がありました。このような背の高いそして、分厚いコンクリート製の防波堤はいくつもありました。
おそらく今度来ても大丈夫ではないかと思わせる高さと頑丈さです。
さすが、実際に襲われた地域なので今後は2度と襲われるものかとこのような防潮堤を作ったのだと思います。
ふと不安になったのは石巻以外の土地。全国には次に津波に襲われそうな地域もあるわけで、そんなところに石巻市規模の防潮堤が必要ではないかと思ってしまいます。
防潮堤のお値段はひとつ2億8千万円弱。高いよね~。
ちなみに防波堤じゃないの?と言われそうなのでちょっとだけ解説
- 防波堤 ・・・ 海の中に入れて波を立たせなくする施設
- 防潮堤 ・・・ 陸上に作って津波や高潮から守る施設
という違いがあります
石巻港周辺の道や建物はレイに整備されている
石巻市内に帰ってきました。市内の道路は広く建物もキレイになっておりとても走りやすい道となってました。元は津波が押し寄せた地域。10年前は瓦礫の山だったのが着実に復興してきてました。
まとめ:震災からの復興と石巻の良さを実感できた充実ライド
無事に戻ってきましたかわべいです。コバルトラインの登りは疲れましたが雨と霧も途中から晴れてとてもきもちの良いライドになりました。
また、2回めも着たいと思ったライドでした。
石巻最高!